お子さんにあった塾選びほど、大切で大変なことはありません。
間違った選択をすることで、金銭的な部分だけではなく子供の大切な時間を無駄にしてしまうため塾選びは慎重になる方が非常に多いです。
そもそも塾といっても、色々な指導形式があるのをご存じでしょうか?今日は、そんな塾の指導形式ごとのメリット・デメリットをご紹介します!
元塾講師であり現役の子育てママである私が自身の経験をもとに塾選びのポイントを詳しく解説します
この記事はで読むことができます。
この記事でわかること
- 塾とはどういう種類があるのか?
- 塾選びのポイントとは?
- どうやってお子さんにあった塾を絞り込むのか?
塾の種類と特徴
塾には「個別指導」「集団指導」「オンライン塾」など、さまざまな種類があります。
個別指導のメリットとデメリット
個別指導の最大のメリットは、生徒一人ひとりの学習ペースに合わせた授業が受けられる点です。特に、特定の科目や単元で苦手意識を持つ生徒にとっては、理解が進むまでじっくりと取り組めることが大きな利点です。また、講師とのコミュニケーションが密になるため、生徒の学習状況や理解度を把握しやすく、きめ細かな指導が可能です。さらに、生徒の質問にも即座に対応できるため、疑問を持ち越さずに学習を進められるのも大きな強みです。これにより、学力の底上げや目標達成に向けた効果的な学習が期待できます。最後に、個人に合わせた授業開催が可能なため通塾する時間を選択できる点です
一方で、個別指導のデメリットとしては集団指導に比べて授業料が高くなる傾向があり、家計への負担が大きくなることが考えられます。また、競争心が生まれにくい環境であるため、他の生徒と切磋琢磨する機会が少なくなります。これにより、モチベーションの維持が難しい場合もあります。さらに、個別指導では講師の力量が授業の質に直結するため、講師の質にばらつきがあると、期待した成果が得られないリスクもあります。適切な講師選びが重要な課題となるでしょう。
個別指導というとなかなかイメージできないかもしれませんが、明光義塾やスクールIEのような小さな教室で個別のブースがあるような塾をイメージするとわかりやすいと思います
個別指導のメリット
- 学習ペースに合わせた授業
- 特定の科目等のカスタマイズ性と時間帯
- 質問等に即座に対応可能
個別指導のデメリット
- 授業料が高くなる傾向にある
- 競争心が生まれにく環境
- 講師の質がばらつく可能性
集団指導のメリットとデメリット
集団指導の最大のメリットは、生徒同士が切磋琢磨しながら学習できる環境が整っている点です。集団で学ぶことで、他の生徒との競争心が刺激され、学習意欲が高まることが多いです。また、同じ目標を持つ仲間と一緒に学習することで、孤独感を感じることなく、モチベーションを維持しやすくなります。さらに、集団指導は講師一人に対して複数の生徒がいるため、授業料が個別指導よりも比較的安く抑えられる点も魅力です。カリキュラムがしっかりと整備されており、体系的に学習を進められるのも集団指導の大きな利点です。
集団指導にはデメリットもあります。まず、一律のカリキュラムで授業が進行するため、生徒個々の理解度や学習ペースに対応しきれないことがある点が挙げられます。理解が遅れている生徒にとっては、授業が進むスピードについていけず、学習の遅れが積み重なるリスクがあります。また、授業中に個別の質問がしにくい環境であるため、疑問点がその場で解決されず、学習効果が低下する可能性もあります。さらに、集団の中で目立つことを避ける生徒は、発言や質問を躊躇してしまい、積極的な学習態度が身につかない場合もあります。また、授業の時間帯が決まっているためその時間に通えないと受講できないという点も大きなデメリットです。
集団授業のイメージは、東進ハイスクールや駿台予備校のような大学受験予備校のイメージです。
集団指導のメリット
- 他の生徒との競争で学習意欲が高まる
- カリキュラムがしっかりしている
- 料金が比較的安く抑えられる
集団指導のデメリット
- ペースについていけず置き去りになる
- 疑問点がその場で解決できない
- 授業の時間帯にあわないと通えない
オンライン塾のメリットとデメリット
オンライン塾の最大のメリットは、場所や時間に縛られず、自由に学習できる点です。自宅やカフェなど、自分がリラックスできる環境で学習できるため、通塾にかかる時間や交通費を節約できます。また、授業が録画されている場合が多く、繰り返し視聴して復習できるため、理解を深めやすいです。さらに、幅広い講師陣から、自分に合った講師を選べることも魅力です。全国どこからでも受講できるため、地方に住んでいても都市部の有名講師から指導を受けられるという利点もあります。コースや授業内容も多岐にわたり、個別のニーズに対応しやすい点が特徴です。
オンライン塾のデメリットは、対面授業に比べて講師との距離が遠く、コミュニケーションが希薄になりがちです。そのため、生徒が理解しづらい部分や質問がある場合に、リアルタイムで対応してもらえないことがあります。また、ネット環境に依存するため、通信トラブルが発生すると授業が中断されるリスクもあります。さらに、自宅での学習が基本となるため、自己管理能力が求められ、モチベーションを保つのが難しい生徒にとっては、効果的な学習が難しくなる可能性があります。集中力を維持するための環境作りや、保護者のサポートが必要となる場合もあるため、家庭全体での協力が求められることがデメリットと言えます。
学年が上がることによりオンラインでも落ち着いて授業を受けることができるようになる生徒が多いようです。海外在住の日本人の方は結構オンラインを活用されているパターンも多いと聞きます
オンライン塾のメリット
- 場所や時間に縛られず自由に学習
- 地方に住んでいても有名講師の指導が
- 自分に合った講師を選ぶことも可能
オンライン塾のデメリット
- 講師との距離が遠い
- 通信トラブルで中断のリスクも
- 保護者のサポートが必要となるケースも
ここでは、複数の塾の種類をご紹介しましたが実際に自分の子どもに最適な学習スタイルを見つけるためには、いくつかの要因を考慮することが大切です。
まず、子どもの性格や学習習慣、家庭のスケジュール、目指す学校のレベルなどを書き出してみましょう。書き出して整理していくことによってどのような学習スタイルの塾がいいのかがわかりやすくなります。
私が思うお子さんのタイプによる塾の指導形式はこんな感じです
個別指導塾があうお子さんのタイプ
個別指導が適しているお子さんは一対一でのコミュニケーションでないと学習に対する集中力が続かない、または特定の科目、特定の分野での遅れを取り戻す必要がある子どもです。子どもにあったペースで子どもの必要な苦手分野を徹底的にサポートして欲しい場合は個別指導がおすすめです。
また、集団指導と違って、得意科目も併せて取らなければいけないということがないため、得意科目は塾に行かなくていい子どもの場合は時間とお金を無駄にしなくて済むというメリットがあります。
個別指導の最大の特徴は、自分で授業を組み合わせできるということです。必要な科目を必要な時間だけ、また必要な時に必要な質問ができるのが個別指導の良い点です
集団指導塾があうお子さんのタイプ
集団指導が効果的なお子さんは、他の生徒と一緒に学ぶことでモチベーションが高まるタイプです。このような子どもは、競争心が強く、仲間と切磋琢磨しながら成長するのが得意です。集団の中で他の生徒の進度や理解度を気にしながら学ぶことで、自分も頑張ろうという気持ちになります。
また、集団指導の塾の場合は志望校に対する対策などをしっかりと指導してくれるところもありますので、通いたい塾が受験指導をしてくれるのかを確認してみましょう。
集団指導についていけない場合は子どもにかかるストレスが大きいため、現段階での子どものレベルとクラスのレベルが合っているかどうかを常に気に留めておくことが必要です。
オンライン塾があうお子さんのタイプ
オンラインの場合は、通塾時間、コストが省けること、天気の心配や夜遅くの帰宅の心配をしなくてもいいなどのメリットがあります。
ただし、オンラインだと集中力が途切れてしまうとただ授業が流れている場合や先生からの指導の熱も伝わりにくく100%の力で授業に向き合えない場合もあるので、ある程度年齢が進んでからの方がいいでしょう。またオンラインだと個別指導でも質問をしにくいという子どももいますし、白板の字を読み取りづらい子どももいるようですので体験授業を受けてみることをお勧めします。
オンラインでも集中できる学習環境を整えられるかどうかも考慮にいれておきましょう。
オンライン型の塾には集団指導も個別指導もあるので、上記の集団指導、個別指導のメリットデメリットを加味しながら選ぶといいでしょう。
子ども自身がどの環境で最もよく理解でき、楽しんで学べるかを確認するには実際に授業を見学したり、体験授業を受けたりすることが重要です。
見学や体験授業を通じて、子どもの反応や学習態度を観察し、子どもの個性やニーズに最も合った学習スタイルを見つけることが、学びの成果を最大限に引き出す鍵となります。
いろいろ試行錯誤をして、お子さんにあった塾を見つけてあげてください!